はじめは旅で来た宮古島
旅の私は軽薄だ
いろんな人物をころころ演じてみたり、
その一方で素の自分になりきる。
だって私を知っているひとなんてひとりもいないんだもんね
何を思われたってかまわない。
ずいぶんと野蛮になってみたり
いろんなものにうっとり、手当たり次第
ところかまわず
恋をする
旅の私はうすらぼんやり
海を、植物を、人を、虫を、眺めては
あっけにとられて
それから ふと我に返る
はじめは旅で来た宮古島
暮らしはじめて、友達もできたし、仕事もしてるけど、
やっぱり、旅のように気楽なのです。
毎日出会うあたらしいひと。
いつまでたっても抜けないここはどこ?の気分。
毎日の宴。
昨日をわすれて今日を生きる。
夏は暑すぎてぼーっとしてすぐ過ぎてしまって、
涼しくなってくるとやっと我に返って、
この冬はどんなふうに過ごそうかな?とか、
ちょっとだけ考えたりするのだけど、
この場所で、まだまだ旅はつづくのです。