2011年11月1日火曜日

ここはどこ

(ちかごろはめっきり涼しくなっちゃいましたが、これは夏の暑いときのはなし)


宮古島に暮らしはじめて間もない頃。


居候していた家の四隅には立派な福木の木が生えていて、

暑い夏は過ごしやすい場所といえば、
家の中よりも、 この福木の木の下がいちばん涼しいのでした。

福木は家の塀のすぐ外側にも
心地よい日陰を作っていて、
暑い日の夕方なんかは近所のおじさん達が2〜3人、
三線を片手に集まって、
アイスボックスを椅子がわりに座って酒盛りをはじめたものです。
(このアイスボックスの中には泡盛と氷と、
おじさんの妻が作った、カツオとキュウリを酢味噌で和えたやつなんかが入っている。
彼らは、庭にある蛇口から水をくんで来て、
泡盛を薄ーく水割りにして、エンドレスに飲むのです。)

またある朝は、
(もう太陽はすっかり高く昇っていましたが)
同じ福木の木の下に、今度はそのおじさんの母親(オバア)が座っていた。

上半身裸で。
暑いので下はスカートの裾を手でつまんで、ひらひらさせて風を入れている。

家を出た私と、オバアの目が合った。
・・・・!☆

オバアは、すこし恥ずかしそうにスカートをワンピースのように上までズリ上げて、
「おはよぅ」
と言ったのでした。

オバア、ファンキーだなあ!!

オバアの顔に刻まれた深いしわと、
この島特有の強い日の光。

ここはいったい何処の国?
キューバかしら。
どこでもないよ
middle of nowhere
どこでもない南の島
台湾にほどなく近い
沖縄本島の300㎞南西、南の島