2011年5月11日水曜日

海へ

暗いうちに車を走らす
なにもかもがまだ寝ているみたいで
まるで夢みたいだ
東の空が少しずつ明るくなって
海が見えてくる
美しいと思う
でも怖くもある
今から波乗りに行くからか
自然の静けさがそう思わせるのか
僕はここにいていいのか

途中おばあが一人
道で立ち往生していた
車の前輪を歩道の縁石に乗り上げている
「おばあ大丈夫?持ち上げるか?」
「アガイ〇△◇クルマ〇△◇!」
おばあが何を言ってるのか僕にはわからない
おばあを車に乗せてギアをバックに入れさせる
僕は車を持ち上げ押す

「ありがとう」
「いえいえ」

僕はここにいていいのだ